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建設業・製造業のSNSは何を発信すればいいのか

建設業・製造業のSNSは何を発信すればいいのか

建設業や製造業の会社から、いちばん多く聞く言葉があります。「うちには発信することがない」です。

これは誤解です。正確には「自分たちにとって当たり前すぎて、価値に見えていない」だけです。

この記事では、現場を持つ会社が何を発信すればいいのかを、具体的な題材とともに整理します。

なぜ「発信することがない」と感じるのか

理由ははっきりしています。毎日見ているものは、珍しく見えないからです。

重機が動く様子、鉄が加工されていく工程、足場が組み上がっていく過程。社内の人にとっては日常ですが、社外の人はほぼ見たことがありません。

実際、建設現場や工場の作業風景を映した動画は、業界外の人からの反応が大きい題材です。理由は単純で、普段目にする機会がないからです。

つまり、発信するものがないのではなく、すでに手元にあるものを価値だと認識していないという状態です。

何のために発信するのかを先に決める

題材の話に入る前に、目的をはっきりさせておく必要があります。BtoBの会社がSNSをやる理由は、主に次の3つです。

目的向いている内容
採用したい働く人、仕事の中身、職場の雰囲気
会社の信用を高めたい技術力が伝わる工程、実績、資格や設備
取引先との関係を保ちたい現場の進捗、季節の挨拶、対応の姿勢

BtoBの会社では、採用を目的にするケースが最も多くなります。 商品をSNSで直接売る形ではないぶん、人を採るための投資と考えるほうが、成果を判断しやすいためです。

採用が目的なら、投稿を見る相手は「求職者」です。この一点が決まるだけで、何を撮ればいいかがかなり絞れます。

発信できる題材

現場を持つ会社が使える題材を、具体的に挙げます。

1. 作業の工程

ひとつの作業が始まりから終わりまで進む様子です。基礎ができていく、部材が組み上がる、塗装で見た目が変わる。

変化が見えるものは、それだけで見られます。 特に、前後が比較できる形は分かりやすく伝わります。

2. 使っている機械や道具

業界の人には当たり前の機械も、外から見れば十分に珍しいものです。何をする機械なのか、なぜそれが必要なのかを一言添えるだけで、内容として成立します。

3. 働いている人

採用が目的なら、これが最も重要です。

求職者が知りたいのは、給与や休日だけではありません。どんな人と働くことになるのかです。

一日の流れ、入社何年目の人が何をしているのか、未経験から入った人がどう覚えていったのか。こうした内容は、募集要項では伝わりません。

4. 現場の環境

休憩の様子、事務所の中、朝礼の風景。派手さはありませんが、求職者が最も知りたい情報のひとつです。

「きつそう」「怖そう」という漠然とした不安を持たれている業種ほど、実際の様子を見せる価値があります。

5. 完成したもの

手がけた建物や製品です。ただし、完成写真だけを並べても反応は限定的です。そこに至る過程とセットにすると、伝わり方が変わります。

6. 資格・技術・設備

保有している資格、対応できる工法、導入している設備。取引先向けの信用材料になります。

採用の面でも、「ここなら資格が取れる」という情報は効きます。

発信するときの注意点

安全面の配慮を最優先にする

撮影のために作業を止めたり、無理な体勢を取ったりしないでください。安全が最優先です。

また、ヘルメットや保護具を着けていない場面が映り込むと、それ自体が信用を落とします。撮る前に確認してください。

取引先の情報に注意する

現場によっては、施主や元請の許可なく公開できないものがあります。看板、図面、書類が映り込んでいないか確認が必要です。

迷ったら、先に確認を取ってください。 ここは慎重にしすぎて損はありません。

個人が特定される映り方に配慮する

社員が映る場合は、事前に本人の了解を取ってください。顔を出したくない人もいます。

完璧を目指さない

テレビ番組のような映像は必要ありません。スマートフォンで撮った、少し揺れている映像のほうが、かえって現場らしく伝わることもあります。

続かないほうが問題です。 完璧な1本より、続く10本のほうが結果につながります。

誰が撮るのか

現実的な問題です。現場の人は忙しく、撮影に時間を割く余裕がないことがほとんどです。

進め方の選択肢は3つあります。

  • 現場の人がスマートフォンで撮る — 費用はかからないが、続けるには仕組みが要る
  • 定期的に撮影に来てもらう — 月1回など、まとめて素材を確保する
  • すべて任せる — 費用は上がるが、社内の負担は最小

いちばん多いのは2番目です。月に一度撮影に入って素材をまとめて確保し、そこから1ヶ月分の投稿を作る形です。現場の負担が撮影日だけに限定されるため、続きやすくなります。

続けるための仕組み

発信が止まる理由は、ほぼ「忙しくて手が回らない」です。これを個人の頑張りで解決しようとすると必ず止まります。

続けている会社がやっていることは共通しています。

  • 撮影する日をあらかじめ決めている
  • 投稿の型を決めていて、毎回ゼロから考えない
  • 誰が何をやるかが決まっている
  • 完璧を目指していない

投稿の型を決めておくことが特に効きます。「工程を3枚で見せる」「働く人を1人紹介する」といった型がいくつかあれば、毎回悩まずに済みます。

まとめ

現場を持つ会社は、発信する題材に困っていません。すでに手元にあります。

必要なのは、何のために発信するのかを決めることと、続く仕組みを作ることの2つです。

弊社は大船渡市を拠点に、三陸沿岸の企業さまのSNS運用をお手伝いしています。撮影に伺うことも、社内で回せる体制づくりを支援することもできます。

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