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三陸の水産加工会社がホームページで取引先を増やすには

水産加工会社がホームページで取引先を増やすには

三陸の水産加工会社から、こんな話を聞くことがあります。「ホームページはあるけれど、そこから問い合わせが来たことはない」。

原因はたいてい同じところにあります。載っている情報が、取引先の知りたい情報とずれているのです。

この記事では、水産加工業のホームページに何を載せるべきかを、取引先の立場から整理します。岩手県内・三陸沿岸の事業者を想定しています。

誰がホームページを見に来ているのか

まず、訪問者を分けて考える必要があります。水産加工会社のサイトを見に来るのは、主に次の4種類です。

訪問者知りたいこと
バイヤー・仕入担当何を、どのくらい、どんな形で出せるか
小売・飲食店商品の規格と単位、納品の条件
求職者どんな仕事か、どんな人が働いているか
一般の消費者買えるのか、どこで買えるのか

この4種類は、求めている情報がまったく違います。 どこに向けたサイトなのかを決めないまま作ると、誰にも届かないページになります。

よくあるのは、消費者向けの体裁で作ってあるのに、実際に来ているのはバイヤーというずれです。

取引先が最初に確認すること

仕入を検討する立場の人が、ホームページで真っ先に探すのは次の項目です。

1. 何を扱っているか

「魚介類を扱っています」ではなく、具体的な品目のリストです。原料、加工品、規格ごとに分けて並べるだけで、検討の土俵に乗ります。

2. どんな加工ができるか

切り身、フィレ、一次加工、味付け、真空包装、冷凍。自社の設備でできる範囲が書かれていると、問い合わせの前に判断できます。

ここが書かれていないと「聞かないと分からない会社」になり、他社に流れます。

3. ロットの目安

最小ロットが書かれていないサイトは非常に多いのですが、これが大きな離脱要因です。

小口も受けるのか、まとまった量が前提なのか。金額を出す必要はありませんが、規模感が分かるだけで問い合わせは変わります。

4. 衛生管理・認証の状況

HACCPへの対応、取得している認証、検査の体制。取引先が社内で稟議を通すとき、この情報が必要になります。

書かれていないと、確認の手間がかかる会社として後回しにされます。

5. 設備と処理能力

冷凍・冷蔵の容量、1日あたりの処理量、対応できる温度帯。これも稟議で使われる情報です。

6. 原料の調達と産地

どこの海のものを、どういう経路で仕入れているか。産地の追跡を重視する取引先は増えています。

写真で決まる部分が大きい

水産加工は、現場の写真がそのまま信用になる業種です。

載せる価値があるのは次の写真です。

  • 加工場の全景(清潔さが伝わる)
  • 作業の様子(人が動いている場面)
  • 主要な設備
  • 商品そのもの(規格が分かる撮り方で)
  • 出荷の場面

逆に、素材集の魚の写真や海の風景だけのページは、判断材料になりません。 「自社の設備で、自社の人が作っている」ことが見えるかどうかが分かれ目です。

撮影の際は、衛生面の写り込みに注意してください。帽子やマスクの着用、床の状態、私物の映り込み。見る人が必ず確認する箇所です。

採用にも同じサイトが使われる

水産加工業では、人手の確保が共通の課題です。そして求職者は必ず会社のサイトを見ます。

取引先向けの情報だけだと、求職者には何も伝わりません。ページを1枚足すだけでも変わります。

載せるとよいのは、募集要項に書けない情報です。

  • 1日の仕事の流れ(何時に始まり、何をして、何時に終わるか)
  • 働いている人の様子
  • 未経験から入った人がどう覚えていったか
  • 職場の環境(休憩室、更衣室など)

「きつそう」という漠然とした印象を持たれやすい業種ほど、実際の様子を見せる価値があります。

よくある失敗

会社概要だけで終わっている

所在地・沿革・代表挨拶だけのサイトは、名刺と同じ役割しか果たしません。取引の判断材料にはなりません。

商品ページが写真と商品名だけ

規格、内容量、荷姿、賞味期限、保存温度。業務用の取引では、この情報がないと検討に進めません。

電話番号が見つけにくい

仕入担当者は急いでいることが多く、電話番号がすぐ見つからないと離脱します。各ページの見える位置に置いてください。

英語のページがない

輸出を考えている場合に限りますが、簡単な英語ページが1枚あるだけで、海外からの問い合わせの入り口になります。

何から手をつけるか

すべてを一度に揃える必要はありません。優先順位はこうなります。

  • 取扱品目の一覧をつくる
  • 加工できる範囲を書き出す
  • 加工場と作業の写真を撮る
  • 衛生管理・認証の状況を明記する
  • 電話番号を見える位置に置く
  • 採用向けのページを1枚足す

最初の2つは、社内にある情報を整理するだけです。ここが揃っているかどうかで、ホームページの成果は大きく変わります。

ご相談について

弊社は岩手県大船渡市を拠点に、陸前高田市・釜石市・気仙沼市など三陸沿岸の企業さまのホームページ制作をお手伝いしています。

撮影機材とドローンを自社で保有しているため、加工場の撮影から一貫して対応できます。 外部の撮影会社に別途発注する必要がありません。

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