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介護・福祉事業所の採用にSNSは効くのか(岩手)

介護・福祉事業所の採用にSNSは効くのか

介護・福祉の現場では、人材の確保が最大の課題という事業所が少なくありません。求人媒体に出しても反応がなく、紹介会社を使えば費用がかさむ。

その流れでSNSを検討する事業所が増えています。結論から言うと、介護・福祉はSNSと相性の良い分野です。 ただし、やり方を間違えると時間を使うだけで終わります。

この記事では、介護事業所がSNSで採用を進めるときの考え方と、注意すべき点を整理します。岩手県内の事業所を想定しています。

なぜ介護・福祉はSNSと相性が良いのか

理由は3つあります。

ひとつめ。求職者が「職場の雰囲気」を最重視する分野だから。 給与や勤務時間は求人票で分かりますが、そこで働く人の様子は文字では伝わりません。SNSはここを埋められます。

ふたつめ。日常に発信できる題材が多いから。 レクリエーション、季節の行事、日々のケア。特別なことをしなくても、日常の中に発信材料があります。

みっつめ。地域とのつながりが直接効くから。 介護は地域の中で完結するサービスです。地元の人に事業所の存在と雰囲気が伝わることは、採用にも利用者の獲得にも効きます。

最初に決めること

誰に来てほしいのか

介護の採用と一口に言っても、対象はかなり違います。

対象届けたい内容
新卒・若手成長できるか、同世代がいるか
子育て中の方勤務時間の融通、急な休みへの対応
中高年の未経験者未経験でも入れるか、体力面
有資格の経験者待遇、任される範囲、事業所の方針

全部に向けて発信すると、誰にも刺さりません。 いちばん来てほしい人を1つ決めてください。

たとえば子育て中の方を狙うなら、シフトの組み方や急な休みへの対応が最も響く題材になります。

どの媒体を使うか

媒体向いている対象
Instagram20〜40代。写真・動画で雰囲気を伝えやすい
Facebook40代以上、地域とのつながり
TikTok・リール10〜20代。若手の採用

1つに絞ってください。 複数を同時に始めると、どれも更新が止まります。

発信できる題材

特別なことは必要ありません。

  • レクリエーションや行事の様子
  • 季節の飾りつけ、食事の風景
  • スタッフの1日の流れ
  • 新人が仕事を覚えていく過程
  • 資格取得の支援や研修の様子
  • 事業所の設備、休憩室
  • 送迎車や事業所の外観

「新人が仕事を覚えていく過程」は特に効きます。 未経験からの応募を増やしたい場合、これ以上の材料はありません。

介護分野で特に注意すべきこと

ここは他の業種より厳しく考える必要があります。

利用者さまの写り込み

最も重要な点です。 利用者さまやご家族が映る場合は、必ず事前に書面で同意を得てください。口頭の了解だけでは不十分です。

同意を得た場合でも、次の点に配慮が必要です。

  • 認知症の方など、判断が難しい場合はご家族の同意を得る
  • 一度同意を得ても、後から取り消せることを伝えておく
  • 顔が分からない角度で撮る選択肢も用意する

迷ったら映さないが原則です。スタッフだけの写真でも、雰囲気は十分伝わります。

個人情報の映り込み

ケア記録、名札、部屋の表札、送迎表。書類や掲示物が背景に映っていないかを必ず確認してください。

ケアの様子の見せ方

入浴や排泄など、尊厳に関わる場面は撮らないでください。当然のことですが、うっかり周辺が映ることもあります。

事業所としてのルールを決める

担当者の判断に任せると、必ずどこかで事故が起きます。投稿前に誰が確認するかを決めて、文書にしてください。

  • 撮影してよい場所・いけない場所
  • 利用者さまの同意の取り方
  • 投稿前の確認者は誰か
  • 問題が起きたときの対応

続けるための仕組み

介護の現場は忙しく、発信が後回しになりがちです。止まる理由はほぼ「時間がない」です。

続いている事業所がやっていることは共通しています。

  • 投稿の型を決めて、毎回ゼロから考えない
  • 撮影する日をあらかじめ決めておく
  • 複数人で回す(1人に任せない)
  • 完璧を目指さない

投稿の型とは、たとえば「今月の行事を3枚で」「スタッフを1人紹介」といった枠のことです。型がいくつかあれば、毎回悩まずに済みます。

効果の測り方

フォロワー数は目的ではありません。採用が目的なら、見るべきは次です。

  • 応募時に「SNSを見た」と言われた件数
  • 見学の申し込み数
  • プロフィールから求人ページへ移動した数

面接や見学の際に「どこで知りましたか」と聞くだけで、十分な指標になります。

自社でやるか、外部に頼むか

現場を最もよく知っているのはスタッフの方々です。自社でやれるならそのほうが早いのが正直なところです。

ただ、時間が取れない場合は、最初の設計だけを外部に頼む進め方があります。誰に何を届けるかを決め、投稿の型を作り、撮影と公開のルールを整えるところまで。その後は自社で回す形です。

この形なら費用は限定的で、社内にノウハウも残ります。

ご相談について

弊社は岩手県大船渡市を拠点に、三陸沿岸の事業所さまをお手伝いしています。運用の代行だけでなく、自社で回せる体制づくりの支援も行っています。

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