
旅館、ホテル、民宿、キャンプ場、観光施設。宿泊・観光の分野は、ドローン空撮の効果が最も出やすい業種のひとつです。
理由は単純で、この業種が売っているものが「立地」と「景色」だからです。地上からの写真では、その両方が伝わりません。
この記事では、宿泊施設や観光事業者が空撮を使うときの考え方と、依頼前に決めておくとよいことを整理します。三陸沿岸の事業者を想定しています。
宿泊施設のサイトによくあるのは、客室・料理・外観の写真です。これらは必要ですが、決め手にはなりにくい種類の情報です。
一方、上空からの映像でしか伝わらないものがあります。
| 伝わるもの | なぜ効くか |
|---|---|
| 海や山との距離感 | 「海が近い」が実感として分かる |
| 周辺に何があるか | 観光地や港との位置関係 |
| 敷地全体の広さ | キャンプ場や大型施設で特に |
| 建物の全景 | 地上では引きが取れない立地でも撮れる |
| 景色そのもの | 部屋から見えるであろう風景 |
「海まで徒歩3分」と書くより、海と建物が同じ画面に入った映像を1枚見せるほうが早い。 これが空撮の本質的な価値です。
リアス海岸特有の入り組んだ地形、高低差のある土地、湾を囲む山。この地形は、地上からでは全体像が把握できません。
平坦な土地であれば地上からでもある程度伝わりますが、三陸沿岸は上空からでないと位置関係が分からない場所が多くあります。ここは他地域よりも空撮の価値が高い条件です。
撮った素材の使い道を先に決めておくと、必要な撮り方が変わります。
| 使う場所 | 向いている形 |
|---|---|
| 自社サイトのトップ | 10〜20秒の短い映像。音なしで自動再生 |
| 予約サイトの写真 | 静止画。高解像度 |
| SNS | 30秒前後・縦型・字幕あり |
| パンフレット | 静止画。印刷に耐える解像度 |
| 観光協会・自治体への提供 | 用途に応じて |
予約サイトに載せる静止画は見落とされがちですが、実際に予約を決めているのは多くの場合そちらです。動画だけ作って静止画を用意しないと、いちばん見られる場所で使えません。
空撮は、いつ撮るかで仕上がりがまったく変わります。
新緑、紅葉、雪景色。同じ場所でも印象が別物になります。通年で使う映像なら、季節が特定されにくい時期を選ぶという考え方もあります。
逆に、季節ごとの魅力を売りにするなら、複数回に分けて撮る価値があります。
朝夕の低い光は、地形の陰影が出て立体感が生まれます。日中の順光は、色が正確に出ます。
夕景を狙う場合は、日没前後の限られた時間しかありません。 その日の天候次第で撮れないこともあります。
雨・強風・濃霧では飛行できません。日程には余裕を持たせてください。 弊社では予備日の設定に追加費用はいただいていません。
曇天と快晴では映像の印象が大きく変わるため、急がない撮影であれば条件の良い日を待つ判断も選択肢です。
依頼前にいちばん気になる点だと思います。次のような場所では許可や承認が必要になります。
観光地では、他の観光客がいる状況での飛行に配慮が必要です。人の上空は飛べないため、時間帯を調整したり、飛行経路を工夫したりします。
また、国立公園や自然公園の区域では、別途手続きが必要な場合があります。
ご希望の場所で撮影できるかは事前に確認したうえで進めます。この確認自体に費用はいただきません。
すべて決まっていなくても構いません。「うちの宿でも撮れますか」という段階からご相談ください。
ひとつ補足しておきます。空撮は入口として非常に強いのですが、それだけでは予約になりません。
上空からの映像で興味を持った人が次に見るのは、客室、料理、風呂、価格です。空撮はそこへ連れて行くための導入だと考えてください。
そのため、地上での撮影とセットで組むほうが、結果的に効果が出ます。同じ日に両方撮っておくと、日程も費用も抑えられます。
弊社は大船渡市を拠点に、陸前高田市・釜石市・住田町・一関市・気仙沼市など三陸沿岸を中心にお伺いしています。
撮影機材もドローンも自社で保有しているため、天候による日程変更にも対応しやすい体制です。
「この場所で飛ばせますか」だけのご相談でも構いません。確認に費用はいただきません。
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