
三陸の水産加工会社から、こんな話を聞くことがあります。「ホームページはあるけれど、そこから問い合わせが来たことはない」。
原因はたいてい同じところにあります。載っている情報が、取引先の知りたい情報とずれているのです。
この記事では、水産加工業のホームページに何を載せるべきかを、取引先の立場から整理します。岩手県内・三陸沿岸の事業者を想定しています。
まず、訪問者を分けて考える必要があります。水産加工会社のサイトを見に来るのは、主に次の4種類です。
| 訪問者 | 知りたいこと |
|---|---|
| バイヤー・仕入担当 | 何を、どのくらい、どんな形で出せるか |
| 小売・飲食店 | 商品の規格と単位、納品の条件 |
| 求職者 | どんな仕事か、どんな人が働いているか |
| 一般の消費者 | 買えるのか、どこで買えるのか |
この4種類は、求めている情報がまったく違います。 どこに向けたサイトなのかを決めないまま作ると、誰にも届かないページになります。
よくあるのは、消費者向けの体裁で作ってあるのに、実際に来ているのはバイヤーというずれです。
仕入を検討する立場の人が、ホームページで真っ先に探すのは次の項目です。
「魚介類を扱っています」ではなく、具体的な品目のリストです。原料、加工品、規格ごとに分けて並べるだけで、検討の土俵に乗ります。
切り身、フィレ、一次加工、味付け、真空包装、冷凍。自社の設備でできる範囲が書かれていると、問い合わせの前に判断できます。
ここが書かれていないと「聞かないと分からない会社」になり、他社に流れます。
最小ロットが書かれていないサイトは非常に多いのですが、これが大きな離脱要因です。
小口も受けるのか、まとまった量が前提なのか。金額を出す必要はありませんが、規模感が分かるだけで問い合わせは変わります。
HACCPへの対応、取得している認証、検査の体制。取引先が社内で稟議を通すとき、この情報が必要になります。
書かれていないと、確認の手間がかかる会社として後回しにされます。
冷凍・冷蔵の容量、1日あたりの処理量、対応できる温度帯。これも稟議で使われる情報です。
どこの海のものを、どういう経路で仕入れているか。産地の追跡を重視する取引先は増えています。
水産加工は、現場の写真がそのまま信用になる業種です。
載せる価値があるのは次の写真です。
逆に、素材集の魚の写真や海の風景だけのページは、判断材料になりません。 「自社の設備で、自社の人が作っている」ことが見えるかどうかが分かれ目です。
撮影の際は、衛生面の写り込みに注意してください。帽子やマスクの着用、床の状態、私物の映り込み。見る人が必ず確認する箇所です。
水産加工業では、人手の確保が共通の課題です。そして求職者は必ず会社のサイトを見ます。
取引先向けの情報だけだと、求職者には何も伝わりません。ページを1枚足すだけでも変わります。
載せるとよいのは、募集要項に書けない情報です。
「きつそう」という漠然とした印象を持たれやすい業種ほど、実際の様子を見せる価値があります。
所在地・沿革・代表挨拶だけのサイトは、名刺と同じ役割しか果たしません。取引の判断材料にはなりません。
規格、内容量、荷姿、賞味期限、保存温度。業務用の取引では、この情報がないと検討に進めません。
仕入担当者は急いでいることが多く、電話番号がすぐ見つからないと離脱します。各ページの見える位置に置いてください。
輸出を考えている場合に限りますが、簡単な英語ページが1枚あるだけで、海外からの問い合わせの入り口になります。
すべてを一度に揃える必要はありません。優先順位はこうなります。
最初の2つは、社内にある情報を整理するだけです。ここが揃っているかどうかで、ホームページの成果は大きく変わります。
弊社は岩手県大船渡市を拠点に、陸前高田市・釜石市・気仙沼市など三陸沿岸の企業さまのホームページ制作をお手伝いしています。
撮影機材とドローンを自社で保有しているため、加工場の撮影から一貫して対応できます。 外部の撮影会社に別途発注する必要がありません。
「何を載せればいいか分からない」という段階からご一緒します。ご相談とお見積もりは無料です。
→ 無料で相談する