AIと生成AI:何が違うのか?
◆ これまでのAI:優秀な「審判」
まずこれまで私たちの身近にあったAIは専門用語で「識別系AI(しきべつけいエーアイ)」と言います。役割はとてもシンプルで、すでにある情報がルール通りか、どうかを見分けることです。 これはまるで優秀な「審判」のようなものです。膨大なデータから学習したルールをもとに、物事を正確にYESかNOか、AかBかと判断するのが得意です。 具体例
- 顔認証システム:カメラに写った顔が登録済みのあなたの顔と「同じか違うか」を判断します
- 迷惑メールフィルタ:届いたメールが迷惑メールのパターンと「同じか違うか」を判断します
- 製造業の不良品検知:ベルトコンベアを流れる製品の画像が正常な製品と「同じか違うか」を判断します
このようにすでにある情報をルールに沿って「整理・分類」するのがこれまでのAIの主な仕事でした。
◆ 生成AI:独創的な「アーティスト」
一方、今話題の「生成AI(せいせいエーアイ)」は全く違う役割を持っています。学習した膨大な知識を元に、これまでになかった全く新しいものを「創り出す」のが得意です。 こちらはまるで独創的な「アーティスト」です。様々な画家の絵の描き方を学んだアーティストが、全く新しいオリジナルの絵画を描くようなイメージです。 具体例
- 文章の作成:「新発売のリンゴジュースについて爽やかなイメージの広告文を考えて」と頼むと新しい広告文を創り出します
- 画像の生成:「青いバラが咲いている未来的な庭園の絵を描いて」と頼むとそのような絵を創り出します
- 作曲の補助:「明るいポップソングのサビのメロディーを作って」と頼むと新しいメロディーを創り出します
このように学習した知識を応用して新しいものを「創造」するのが生成AIの仕事です。
【用語まとめ】
- 識別系AI (しきべつけいエーアイ) データを見分けたり(識別)予測したりするのが得意なAIのこと。これまでの主流だったAIを指すことが多い。
- 例:顔認証、迷惑メールフィルタ、不良品検知
- 生成AI (せいせいエーアイ) 文章や画像など新しいコンテンツをゼロから創り出す(生成する)のが得意なAIのこと。
- 例:ChatGPT(文章)、Midjourney(画像)