自分の業務を棚卸しする

◆ あなたの仕事の「隠れた時間泥棒」を見つけ出す

これまでの章で、AIが様々な業務を効率化する事例を見てきました
この最終部では、学んだ知識をあなた自身の仕事に落とし込み、「明日から何をすべきか」を具体的に決めていきます
まずは、あなたの日常業務を「棚卸し」し、AIに任せられる仕事を見つけ出すワークから始めましょう

◆ ① 業務の洗い出し – 毎日の仕事を書き出す

はじめに、あなたが毎日、毎週、毎月行っている業務を、どんなに小さなことでも良いので書き出してみましょう
頭の中だけで考えず、実際に紙やメモ帳に書き出すことがポイントです


【書き出し例:事務職Aさんの場合】

  • 毎朝のメールチェックと返信
  • 日報の作成
  • 会議のスケジュール調整
  • 週次の定例会議の議事録作成
  • 月次の経費精算
  • 社内イベントの案内文作成
  • 備品の在庫確認と発注

→ まずは10分間、ご自身の業務を思い出せる限り書き出してみましょう


◆ ② AI適性の判断 – 「2つの軸」で仕事を分類する

次に、書き出した業務を「AIが得意な仕事か、そうでないか」を判断するために、2つの軸で分類してみましょう

軸1:定型度(作業が毎回同じか?)
:毎回ほぼ同じ手順で行う作業(例:経費精算)
:状況に応じて判断が必要な作業(例:クレーム対応)

軸2:創造性(新しいものを生み出すか?)
:新しいアイデアや文章を考える作業(例:イベント企画)
:決まった情報を整理・入力する作業(例:データ入力)


【分類のヒント】

生成AIは、「定型度が高い」単純作業と、「創造性が高い」アイデア出しの両方を強力にサポートします。
反対に、「定型度が低く、創造性も低い」ような、複雑な状況判断のみが求められる業務は、現時点ではAIよりも人間が得意とする領域です。


◆ ③ AIに任せる仕事を決める

最後に、分類した業務の中から、AIに任せることで最も効果が出そうな仕事を3つ選んでみましょう
「時間がかかっている」「面倒だと感じている」「苦手意識がある」といった業務から選ぶのがおすすめです


【事務職Aさんの場合】

  1. 週次の定例会議の議事録作成
    理由:毎週2時間かかっており、これを短縮できれば他の仕事に時間を使えるから。(定型度:高、創造性:低)
  2. 社内イベントの案内文作成
    理由:毎回どんな文章にすれば良いか悩んでしまい、時間がかかるから。(定型度:中、創造性:高)
  3. 毎朝のメールチェックと返信
    理由:定型的な返信はAIに下書きを任せ、自分は重要なメールに集中したいから。(定型度:高、創造性:低)

さあ、あなただけの「AI活用リスト」はできましたか?
次のレッスンでは、このリストを元に、具体的な最初の一歩を決めていきます。