なぜ「いいね」や「フォロワー数」だけを追うと失敗するのか
◆ 「手段の目的化」という最大の罠
さて前のレッスンではSNSは「発見」の場であり
お客様を「行動」へと導くプロセス(AISAS)を学びましたね
しかし多くの人がこのプロセスを無視して
「フォロワーを1万人にする」「いいねを100件もらう」といった
SNS上の数字だけを追いかける「手段の目的化」に陥ってしまいます
なぜフォロワー数やいいねだけを追うと失敗するのでしょうか
その理由は大きく2つあります
◆ 失敗の理由①:「ペルソナ」とズレた人が集まる
もしあなたの目標が「フォロワー数を増やすこと」だけだった場合
どんな行動を取るでしょうか
おそらく「バズる」ことだけを考えて
あなたの商品とは全く関係のないプレゼント企画や
その時流行っているトレンドのネタばかりを発信するようになるでしょう
結果としてフォロワーは増えるかもしれません
しかしその集まった人たちは「プレゼントが欲しい人」や「トレンドが好きな人」であって
あなたが第0.5章で設定した「ペルソナ」
つまりあなたの商品を本当に必要としているお客様とは全く違う人たちです
あなたの商品に興味がないフォロワーが1万人いても
最終的なゴール(KGI)である「売上」や「LINE登録」には一切繋がりません
これこそが「フォロワーは多いのに売上はゼロ」という状態の正体です
◆ 失敗の理由②:AIに「人気のないアカウント」と誤解される
さらに深刻な問題があります
それはSNSのAI(アルゴリズム)の仕組みです
例えばInstagramはあなたの投稿をフォロワー全員に見せているわけではありません
まずフォロワーの中の「あなたと親密度の高い人」に投稿を見せ
その人たちが「いいね」や「コメント」をたくさんしてくれたら
「これは良い投稿だ」と判断して他のフォロワーや新しい人にも広めていきます
ではプレゼント企画で集まったフォロワーはどうでしょう
彼らはあなたの本命の投稿(商品の紹介など)には興味がないので
「いいね」も「コメント」もしてくれません
するとAIは「このアカウントの投稿はフォロワーから人気がないな」と判断し
あなたの本命の投稿をますます誰にも届けてくれなくなるのです
まさに悪循環ですね
◆ 追うべきは「バニティメトリクス」ではない
フォロワー数やいいねのように
見栄えは良いけれどビジネスの成果とは直結しない数字のことを
「バニティメトリクス(虚栄の指標)」と呼びます
私たちが本当に追いかけるべきなのは「フォロワー数」ではなく
第0.5章で設定したKGI(例:LINE登録数)であり
そのKGIに繋がるKPI(例:プロフィールへのクリック数や投稿の保存数)なのです
数よりも「質」
1万人の無関係なフォロワーよりも
100人の熱狂的なファン(あなたのペルソナ)を集めること
これがSNSマーケティングの本質です
【用語まとめ】
- 手段の目的化(しゅだんのもくてきか)
本来の目的(売上)を見失い手段(フォロワー集め)が目的になってしまうこと - アルゴリズム (Algorithm)
SNSが「どの投稿を誰に表示するか」を決めるための計算ルールのこと - バニティメトリクス (Vanity Metrics)
見栄えは良いがビジネスの成果には直結しない「虚栄の指標」のこと 例:フォロワー数 - エンゲージメント (Engagement)
投稿に対する「いいね」「コメント」「保存」などの反応のこと AIが人気を判断する材料