差別化ではなく「独自化」する – あなただけの強みを見つける
◆ 「差別化」の苦しい戦い
さて前のレッスンではポジショニングとは「独自の旗」を立てることだと学びました
ここで多くの人が「競合との差別化をしなきゃ」と考えがちです
「競合A社よりも安くします」「競合B社よりもサポートを手厚くします」
これももちろん戦略の一つです
しかし「差別化」だけを考えると非常に苦しい戦いになります
なぜならそれは競合と同じ土俵の上で優劣を競う「消耗戦」だからです
あなたが価格を下げれば競合はさらに価格を下げてくるかもしれません
これではお互いが疲弊するだけで利益も残りませんよね
◆ 目指すべきは「差別化」ではなく「独自化」
そこでこの講座では「差別化」ではなく「独自化」を目指すことを強く推奨します
この二つは似ているようで全く違います
・差別化とは
競合と同じ土俵(例:価格)で「勝ち負け」を競うこと
「あちらよりもウチが優れています」とアピールすることです
・独自化とは
競合とは全く違う「新しい土俵」を作ること
「ウチはこういう価値観でこういう専門性を持ったオンリーワンの存在です」とアピールすることです
お客様の頭の中に「安いSNSコンサル」として記憶されるのではなく
「〇〇な悩みならあの人しかいない」という独自の旗を立てる
これがSNSマーケティングにおけるポジショニングの本質です
◆ あなただけの「強み」を見つける方法
ではどうやってあなただけの「独自化」のポイントを見つけるのでしょうか
その材料はすでに第3章の3C分析「Company(自社)」でリサーチした
あなたの「強み」です
それは立派な実績だけではありません
あなたにとっては当たり前すぎることこそが実は強力な「独自性」の源泉になります
・あなたの「経験」:IT業界で10年働いた経験 育児と仕事を両立した経験
・あなたの「実績」:営業でトップになった実績 50人の部下をマネジメントした実績
・あなたの「価値観」:効率よりも丁寧さを重視する 儲けよりも顧客の成功を第一に考える
・あなたの「性格」:ロジカルに分析するのが得意 人の話を聞いて共感するのが得意
◆ 「強み」を掛け合わせて「独自化」する
これらの「強み」を「誰の(ペルソナ)」と「何を(商品)」に掛け合わせるかで
あなただけの「独自ポジション」が生まれます
【悪い例(差別化)】
「他の誰よりも安いSNSコンサルです」
【良い例(独自化)】
・「製造業でのBtoB営業」の経験 ×「専門知識の発信」という強み
→「製造業の経営者・バイヤーにだけ響く、専門用語で解説するBtoB(企業向け)SNS運用代行」
・「地方の中小企業での広報兼任」の経験 ×「丁寧なサポート」という強み
→「SNS担当者がいない地方の中小企業専門の、丸投げOKなInstagram運用パートナー」
どうでしょう
後者の方が「〇〇といえばこの人」という明確な旗が立っているのが分かりますよね
競合と戦うのではなくあなただけの土俵で戦う
これが「独自化」の考え方です
【用語まとめ】
- 差別化(さべつか)
競合他社と比較して優れている点(価格 機能など)をアピールすること - 独自化(どくじか)
競合他社とは異なる自分だけの価値(経験 性格など)を打ち出しオンリーワンの存在になること - 消耗戦(しょうもうせん)
価格競争などお互いが疲弊するだけで利益の出ない戦いのこと