ポジショニングマップの作成と「空いている席」の見つけ方

◆ あなたが戦う「場所」を地図で探す

さて第4章の最後のレッスンです
前のレッスンで競合と戦わない「独自化」の重要性について学びましたね
このレッスンではその「独自化」できる場所
つまりあなたの「独自の旗」を立てるべき場所を視覚的に見つけ出すための強力なツール
「ポジショニングマップ」の作り方を学びます

◆ ポジショニングマップとは?

ポジショニングマップとは
お客様が商品やサービスを選ぶ時の「判断基準」を2つの軸(縦と横)で表し
その地図の上に競合と自社がどこに位置しているかを配置した図のことです

これはまさに市場という戦場における「勢力図」や「地図」のようなものですね
この地図を作ることではじめて
競合がひしめき合っている「激戦区」と
競合がまだ誰もいない「空いている席(ブルーオーシャン)」が
一目で分かるようになるのです

◆ ステップ①:マップの「2つの軸」を決める

ポジショニングマップ作成で最も重要なのがこの「2つの軸」を決めることです
この軸は第0.5章で決めた「ペルソナ」が
商品を選ぶ時に「重要視するであろう判断基準」でなければなりません

・良い軸の例
「価格(高価格 vs 低価格)」
「専門性(特化型 vs 総合型)」
「サポート(手厚い vs 自分でやる)」
「ターゲット(BtoB向け vs BtoC向け)」

・悪い軸の例
「情熱的 vs 冷静」のような曖昧な軸や
「品質が高い vs 価格が高い」のような相関関係にある軸は使えません

◆ ステップ②:競合をマップに配置する

2つの軸が決まったら第3章でリサーチした「競合(ベンチマーク)」を
その地図の上に配置していきます

例えば「企業向けSNSコンサル」市場を分析するとしましょう
軸を「価格(縦)」と「専門性(横)」に決めたとします
・A社は「高価格」だけど「総合型」だな
・B社は「低価格」だけど「Instagram特化型」だな
・C社は「高価格」で「製造業特化型」だな
このように競合をどんどん配置していきます

◆ ステップ③:「空いている席」を見つける

競合を配置し終わったら地図全体を眺めてみましょう
競合が誰もいない「空いている席」はありませんか

先ほどの例で言えば
「『高価格』で『特化型』」の席は激戦区だけど
「『低価格』で『総合型』」の席は意外と空いているかもしれない
というような発見があります

◆ 「空いている席」があなたのポジション

この「空いている席」こそが
第3章の3C分析で分析した「顧客が求めている」のに「競合が提供できていない」
そして「自社の強み(独自化)」で勝負できる可能性のある場所
すなわちあなたが「独自の旗」を立てるべきポジションの候補となるのです

このマップで決めた「立ち位置」こそが
次の第5章で学ぶ「コンセプトメイク」の核となります

【用語まとめ】

  • ポジショニングマップ (Positioning Map)
    顧客の購買基準を2つの軸で表し市場での競合と自社の立ち位置を視覚化した図
  • 軸(じく)
    マップを作成する際の縦と横の判断基準のこと 例「価格」「専門性」
  • ブルーオーシャン (Blue Ocean)
    競合がいない未開拓の市場のこと 「空いている席」
  • レッドオーシャン (Red Ocean)
    競合が多く価格競争などが激しい市場のこと 「激戦区」